【VBA】Str関数でレポート作成を効率化:数値データを文字列に変換し、見やすいレポートを作成する方法
レポート作成において、数値データを文字列として整形し、特定の書式で表示したいというニーズは頻繁に発生します。例えば、金額を通貨記号付きで表示したり、パーセンテージを小数点以下2桁まで表示したりするなどです。VBAのStr
関数は、このような数値データを文字列に変換する際に非常に役立ちます。この記事では、Str
関数の基本的な使い方から、レポート作成における具体的な応用例までを解説します。
Str関数の基本
Str
関数は、数値を文字列に変換するVBAの関数です。変換された文字列は、数値の前に符号のためのスペースが付加されます。正の数の場合、スペースが追加され、負の数の場合はマイナス記号が付加されます。
Str関数の構文
Str(number)
number
:文字列に変換する数値を指定します。
レポート作成におけるStr関数の活用例
例1:金額を通貨形式で表示する
売上レポートなどで、金額を通貨記号付きで表示したい場合、Str
関数とFormatCurrency
関数を組み合わせることで実現できます。
Sub DisplayCurrency()
Dim sales As Double
sales = 1234567.89' 金額を通貨形式の文字列に変換
Dim formattedSales As String
formattedSales = FormatCurrency(sales)' 結果をメッセージボックスに表示
MsgBox