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【VBA】Weekday関数で人事・勤怠管理を効率化：日付から曜日を自動判定する方法

【VBA】Weekday関数で人事・勤怠管理を効率化：日付から曜日を自動判定する方法

人事・勤怠管理において、従業員の勤務日を正確に把握し、適切な給与計算や休暇管理を行うことは非常に重要です。手作業で曜日を確認し、集計する作業は時間と労力がかかり、ミスも発生しやすくなります。VBAのWeekday関数を使用することで、日付から曜日を自動的に判定し、これらの課題を解決できます。

Weekday関数の基本

Weekday関数は、日付を表す値を引数として受け取り、対応する曜日を表す数値を返します。この数値は、vbSunday（1）からvbSaturday（7）までの範囲で表されます。また、第2引数で週の開始曜日を指定できます。

Weekday(Date, [FirstDayOfWeek])

  • Date：日付を表すVariant型または数式

  • FirstDayOfWeek：週の開始曜日を指定する定数（省略可能）

FirstDayOfWeekに指定できる主な定数は以下の通りです。

  • vbSunday (1)：日曜日（既定値）

  • vbMonday (2)：月曜日

  • vbTuesday (3)：火曜日

  • vbWednesday (4)：水曜日

  • vbThursday (5)：木曜日

  • vbFriday (6)：金曜日

  • vbSaturday (7)：土曜日

人事・勤怠管理でのWeekday関数の活用例

例1：勤務日の曜日を自動判定

従業員の勤務日リストから、各日付の曜日を自動的に判定し、表示します。

Sub GetWeekday()
  Dim ws As Worksheet
  Dim lastRow As Long
  Dim i As Long
  
  Set ws = ThisWorkbook.Sheets("勤務データ") ' シート名を適切に変更
  lastRow = ws.Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row ' A列の最終行を取得
  
  For i = 2 To lastRow ' 2行目から最終行までループ（1行目はヘッダーと仮定）
    Dim targetDate As Date
    targetDate = ws.Cells(i, 1).Value ' A列に日付データがあるとする
    
    Dim weekdayNum As Integer
    weekdayNum = Weekday(targetDate, vbMonday) ' 月曜日を週の開始とする
    
    Dim weekdayName As String
    Select Case weekdayNum
      Case 1: weekdayName = "月"
      Case 2: weekdayName = "火"
      Case 3: weekdayName = "水"
      Case 4: weekdayName = "木"
      Case 5: weekdayName = "金"
      Case 6: weekdayName = "土"
      Case 7: weekdayName = "日"
    End Select
    
    ws.Cells(i, 2).Value = weekdayName ' B列に曜日を表示
  Next i
  
  MsgBox "曜日の判定が完了しました。"
End Sub

このコードでは、勤務データシートのA列に日付が入力されていると仮定し、B列に曜日を表示します。Weekday関数の第2引数にvbMondayを指定することで、月曜日を週の開始曜日としています。

例2：特定の曜日の勤務時間を集計

特定の曜日（例えば土曜日）の従業員の勤務時間を集計し、残業時間計算などに利用します。

Sub CalculateSaturdayWorkHours()
  Dim ws As Worksheet
  Dim lastRow As Long
  Dim i As Long
  Dim totalHours As Double
  
  Set ws = ThisWorkbook.Sheets("勤務データ") ' シート名を適切に変更
  lastRow = ws.Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row ' A列の最終行を取得
  totalHours = 0
  
  For i = 2 To lastRow ' 2行目から最終行までループ（1行目はヘッダーと仮定）
    Dim targetDate As Date
    targetDate = ws.Cells(i, 1).Value ' A列に日付データがあるとする
    
    If Weekday(targetDate, vbMonday) = 6 Then ' 土曜日の場合
      totalHours = totalHours + ws.Cells(i, 3).Value ' C列に勤務時間があるとする
    End If
  Next i
  
  MsgBox "土曜日の総勤務時間は " & totalHours & " 時間です。"
End Sub

このコードでは、勤務データシートのA列に日付、C列に勤務時間が入力されていると仮定し、土曜日の総勤務時間を計算します。

例3：祝日判定を組み込む

祝日リストを参照し、祝日を除外して勤務日をカウントします。Weekday関数と組み合わせることで、より正確な勤務日数や労働時間の集計が可能です。

Function IsHoliday(targetDate As Date) As Boolean
  Dim ws As Worksheet
  Dim lastRow As Long
  Dim i As Long
  
  Set ws = ThisWorkbook.Sheets("祝日リスト") ' 祝日リストのシート名を指定
  lastRow = ws.Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row ' A列の最終行を取得
  
  For i = 1 To lastRow
    If ws.Cells(i, 1).Value = targetDate Then
      IsHoliday = True
      Exit Function
    End If
  Next i
  
  IsHoliday = False
End Function

Sub CountWorkdays()
    Dim ws As Worksheet
    Dim lastRow As Long
    Dim i As Long
    Dim workdayCount As Integer
    Dim targetDate As Date
    
    Set ws = ThisWorkbook.Sheets("勤務データ") '勤務データシートを指定
    lastRow = ws.Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
    workdayCount = 0
    
    For i = 2 To lastRow
        targetDate = ws.Cells(i, 1).Value
        
        '土日祝日を除外
        If Weekday(targetDate, vbMonday) < 6 And Not IsHoliday(targetDate) Then
            workdayCount = workdayCount + 1
        End If
    Next i
    
    MsgBox "平日日数は： " & workdayCount & "日です。"
End Sub

この例では、IsHoliday関数で祝日を判定し、土日と祝日を除外して平日の日数をカウントしています。祝日リストというシートに祝日の一覧がA列に入力されていることを前提としています。

実際の業務での応用例

  • シフト作成： 従業員の希望休やスキルを考慮しながら、曜日ごとの人員配置を最適化します。

  • 給与計算： 曜日ごとの勤務時間に基づいて、時給計算や残業手当を自動化します。

  • 休暇管理： 従業員の有給休暇取得状況を管理し、特定の曜日に偏りがないかを確認します。

  • 勤怠レポート作成： 従業員の勤務状況を曜日別に集計し、レポートを作成します。

トラブルシューティング

  • 日付が正しく認識されない： セルの書式設定が日付型になっているか確認してください。

  • 曜日がずれる： Weekday関数の第2引数（週の開始曜日）が適切に設定されているか確認してください。

  • 祝日判定がうまくいかない： 祝日リストシートの形式が正しいか、日付が正しく入力されているか確認してください。

まとめ

VBAのWeekday関数を活用することで、人事・勤怠管理における曜日判定作業を大幅に効率化できます。日付データの入力ミスを減らし、正確な勤務状況の把握に貢献します。これにより、人事担当者の負担を軽減し、より戦略的な業務に集中できるようになります。