未分類

GmailMessage.getDate()で経費精算を効率化：GASで始める財務自動化

GmailMessage.getDate()で経費精算を効率化：GASで始める財務自動化

経費精算は、多くの企業で時間と手間がかかる業務です。Gmailに届く領収書メールから日付を自動で取得し、経費精算シートに転記できれば、大幅な効率化が可能です。本記事では、Google Apps Script（GAS）のGmailMessage.getDate()関数を用いて、Gmailから領収書の日付を抽出し、経費精算業務を自動化する方法を解説します。

GmailMessage.getDate()関数の基本

GmailMessage.getDate()は、Gmailメッセージの送信日時をDateオブジェクトとして取得するGASの関数です。この関数を利用することで、メールに添付された領収書や請求書の日付を自動的に取得し、スプレッドシートなどに記録できます。

関数の構文

message.getDate();

messageはGmailMessageオブジェクトを表します。

経費精算自動化の実装方法

以下の手順で、Gmailから領収書の日付を取得し、経費精算スプレッドシートに自動入力するスクリプトを作成します。

  1. Gmailから領収書メールを検索

  2. 各メールからGmailMessageオブジェクトを取得

  3. GmailMessage.getDate()で日付を取得

  4. スプレッドシートに日付を書き込み

ステップ1：Gmailから領収書メールを検索

特定のキーワード（例：「領収書」）や送信者でGmailを検索します。

function searchReceipts() {
  const threads = GmailApp.search('from:receipts@example.com subject:領収書');
  return threads;
}

ステップ2：各メールからGmailMessageオブジェクトを取得

スレッドからメッセージを取得します。

function getMessagesFromThread(thread) {
  const messages = thread.getMessages();
  return messages;
}

ステップ3：GmailMessage.getDate()で日付を取得

getDate()関数を使って、メールの送信日時を取得します。

function getDateFromMessage(message) {
  const date = message.getDate();
  return date;
}

ステップ4：スプレッドシートに日付を書き込み

取得した日付をスプレッドシートに書き込みます。

function writeDateToSpreadsheet(date) {
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
  const sheet = ss.getSheetByName('経費精算');
  sheet.appendRow([date]);
}

実用的なコード例

以下に、上記の手順をまとめたGASのコード例を示します。

function automateExpenseReport() {
  // 領収書メールを検索
  const threads = GmailApp.search('from:receipts@example.com subject:領収書');

  // スレッド内のメッセージを処理
  threads.forEach(thread => {
    const messages = thread.getMessages();
    messages.forEach(message => {
      // 日付を取得
      const date = message.getDate();

      // スプレッドシートに書き込み
      writeDateToSpreadsheet(date);
    });
  });
}

よくある問題とトラブルシューティング

問題：日付が正しく取得できない

原因：Gmailの送信日時がUTCであるため、日本時間とのずれが生じることがあります。
解決策：Utilities.formatDate()関数で日本時間に変換します。

function convertToJST(date) {
  return Utilities.formatDate(date, 'JST', 'yyyy/MM/dd HH:mm:ss');
}

問題：スクリプトがタイムアウトする

原因：大量のメールを処理する場合、GASの実行時間制限を超えることがあります。
解決策：Utilities.sleep()で処理を一時停止したり、処理対象のメールを絞り込むなどの対策を行います。

カスタマイズ方法と応用例

  • 日付だけでなく、金額や内容も抽出してスプレッドシートに記録する

  • 特定の期間の領収書のみを処理する

  • エラー処理を追加して、予期せぬエラーに対応する

まとめ

GmailMessage.getDate()関数とGASを組み合わせることで、経費精算業務を大幅に効率化できます。本記事で紹介したコード例を参考に、ぜひ経費精算の自動化に挑戦してみてください。

このスクリプトをさらに発展させることで、請求書処理、予算管理など、他の財務・会計業務にも応用可能です。

PR

CodeCampは、現役エンジニアからマンツーマンで学べるオンラインプログラミングスクールです。WebデザインやWebサービス開発、転職支援など、目的に合わせた多様なコースが選べます。
朝7時〜夜23時40分まで、365日レッスンが受けられるため、忙しい方でも自分のペースで学習を進めることが可能です。通過率8%の厳しい選考を通過した質の高い講師陣が、あなたのキャリアチェンジを強力にサポートします。
さらに、未経験者向けのカリキュラムや、学習開始から20日以内の全額返金保証制度もあるため、プログラミング学習に不安を感じている方でも安心して始めることができます。

CodeCampで理想の働き方を実現しよう