Google SpreadsheetのGAS(Google Apps Script)を使って、スプレッドシートの操作を自動化したり、カスタマイズしたりすることができます。GASの関数の中には、スプレッドシートの選択範囲を取得するgetActiveRangeというものがあります。この関数は、どういうときに使うのでしょうか?
- getActiveRange関数の使い方とプログラムサンプル
- getActiveRange関数の引数と戻り値の解説
getActiveRange関数の使い方とプログラムサンプル
getActiveRange関数は、スプレッドシートのアクティブなシートの選択範囲を取得する関数です。選択範囲とは、ユーザーがマウスやキーボードで選択したセルの範囲のことです。例えば、A1からC3までのセルを選択した場合、その範囲が選択範囲になります。
getActiveRange関数は、以下のように使います。
// スプレッドシートのアクティブなシートを取得
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
// 選択範囲を取得
var range = sheet.getActiveRange();
// 選択範囲の情報をログに出力
Logger.log(range.getA1Notation()); // A1:C3
Logger.log(range.getNumRows()); // 3
Logger.log(range.getNumColumns()); // 3
Logger.log(range.getValues()); // [[1, 2, 3], [4, 5, 6], [7, 8, 9]]
このプログラムは、スプレッドシートのアクティブなシートの選択範囲を取得し、その範囲のA1表記、行数、列数、値をログに出力します。選択範囲がA1からC3までのセルで、その値が1から9までの連番だった場合、上記のようなログが出力されます。
getActiveRange関数の引数と戻り値の解説
getActiveRange関数は、引数をとりません。戻り値は、Rangeオブジェクトです。Rangeオブジェクトは、スプレッドシートのセルの範囲を表すオブジェクトで、さまざまなメソッドやプロパティを持ちます。例えば、getA1Notationメソッドは、範囲のA1表記を返します。getNumRowsメソッドは、範囲の行数を返します。getNumColumnsメソッドは、範囲の列数を返します。getValuesメソッドは、範囲の値を二次元配列で返します。
まとめ
この記事では、Google SpreadsheetのGASの関数getActiveRangeについて、以下の内容を紹介しました。
- getActiveRange関数の使い方とプログラムサンプル
- getActiveRange関数の引数と戻り値の解説
getActiveRange関数を使えば、スプレッドシートの選択範囲を取得して、その範囲に対してさまざまな操作を行うことができます。GASを使ってスプレッドシートを便利に使いこなしてみましょう。
参考文献
このブログでは断片的な説明になってしまっていますが、本書は幅広いGASの内容が網羅的に学べる本です。イチから学びたい方は是非読んでみてください。
すでにGASをある程度マスターした方にも辞書的に手元に置いておくと便利です。