【数値と計算】簡単な数値計算をしてみよう

業務の効率化のためのプログラミング入門」というシリーズの記事です。

今回は、数値計算について解説します。

さっそく簡単な四則演算をしてみよう

さっそくプログラムを実行してをして挙動を確認してみましょう。

次のプログラムをコピペして、実行します。

プログラムの実行のやり方は、以下を参照してください。

プログラム

function myFunction() {
  let answer = 1 + 1
  console.log("足し算の答え:" + answer)

  answer = 2 - 1
  console.log("引き算の答え:" + answer)

  answer = 2 * 2
  console.log("掛け算の答え:" + answer)

  answer = 4 / 2
  console.log("割り算の答え:" + answer)
}

実行結果

足し算の答え:2
引き算の答え:1
掛け算の答え:4
割り算の答え:2

内容を一つ一つ確認していきましょう。

足し算をするときは「+」

下記の1行目は、answerという変数を宣言して「1+1」を格納しているように見えます。

このように「=」の右側が計算可能な場合は先に計算をしてから値を格納します。

つまり今回のプログラムでは・・・

  1. 1+1を計算する(=2)
  2. answer変数に2を格納する

という順番で処理が行われています。

let answer = 1 + 1
console.log("足し算の答え:" + answer)

その結果、次のようにanswerの部分が2として出力されています。

足し算の答え:2
足し算のやり方

数値 + 数値

引き算「-」、掛け算「/」、割り算「*」

同じ調子で他の引き算・掛け算・割り算も見ていきましょう。

それぞれ、answerを計算済みの値で書き換えて結果を表示しています。

プログラム

answer = 2 - 1
console.log("引き算の答え:" + answer)

answer = 2 * 2
console.log("掛け算の答え:" + answer)

answer = 4 / 2
console.log("割り算の答え:" + answer)

計算結果の値が実行結果として表示されていることがわかると思います。

実行結果

引き算の答え:1
掛け算の答え:4
割り算の答え:2
引き算のやり方

数値 – 数値

掛け算のやり方

数値 * 数値

割り算のやり方

数値 / 数値

四則演算に使う「+」、「-」、「*」、「/」のような記号を算術演算子と呼びます。

通常の算数では掛け算は「×」、割り算は「÷」で書き表しますが、JavaScriptでは「*」、「/」を使います。今のうちに慣れておきましょう。

その他の算術演算子

四則演算以外にも算術演算子は存在します。

同じようにプログラムを実行して動作を確認してみましょう。

プログラム

function myFunction() {
  let answer = 5 % 2
  console.log("割り算の余り:" + answer)

  answer = 2 ** 4
  console.log("指数表現:" + answer)
}

実行結果

割り算の余り:1
指数表現:16

「5 % 2」は5を2で割り算したときの余りを表します。

5÷2の余りは1なので、結果の出力には1が表示されます。

「2 ** 4」は2の4乗を表します。

2の4乗は16なので、 結果の出力には16が表示されます。

割り算の余り(剰余)

数値 % 数値

指数表現

数値 ** 数値

四則演算よりかは使用頻度が低い算術演算子ですが、これも覚えておきましょう。

計算の順番

次のプログラムをコピペして実行してみましょう。

結果は左から順番に計算して「3*6=6」でしょうか?

それとも、通常の数学で学んだ計算順序と同じく掛け算から先に計算して「1+4=5」でしょうか?

プログラム

function myFunction() {
  let answer = 1 + 2 * 2
  console.log("計算結果:" + answer)
}

実行結果

計算結果:5

「2*2」が先に計算され「5」と出力されました。

この通りJavaScriptでは、数学と同じく掛け算、割り算を先に計算します

また、「()」で囲った範囲はさらに優先して先に計算されます。

プログラムを実行して動作を確認してみましょう。

プログラム

function myFunction() {
  let answer = (1 + 2) * 2
  console.log("計算結果:" + answer)
}

実行結果

計算結果:6

「1+2」が先に計算され「6」と出力されました。

まとめると、JavaScriptでは次のように計算に優先度があります。

  1. 「()」で囲われた中を計算
  2. 掛け算、割り算を計算
  3. 左側から順番に計算

まとめ

今回は「数値と数値計算」について解説しました。

数値計算は通常の算数の計算と書き方が似ているので、理解がしやすかったと思います。

掛け算をするときの演算子は「*」、割り算は「/」を使うところが最初は慣れないと思いますがきちんと覚えておきましょう。

連載目次

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